作者 YUKIEDAEDA
「たわスタッ!」を作るとき、いちばん大切にしたのは、ブロックがぴったり重なった瞬間の「やった!」という気持ちでした。ずれて削れていくのも悔しくて楽しいのですが、完璧に重なったときだけ、音が一段高く鳴って、星がぱっと弾けて、画面がきらっと光る。その数秒のために、コンボで音階が上がっていく仕組みや、3連続でブロックが広がるごほうびを、何度も何度も調整しました。
積み上げているのはただの四角なのに、目とほっぺをつけたら、急に愛おしくなりました。まばたきをして、置くとぷにっとつぶれて、ちょっと跳ね返る。うまく積めたら「いいぞ!」と思うし、削れて落ちていく姿には、思わず「ごめんね」と言いたくなる。そんな気持ちで遊んでもらえたらいいなと願って、ひとつひとつに顔を描きました。
ステージごとに、背景も、ブロックの色も、文字の縁取りの色も変えています。そらの国の雲、ゆうやけの街と鳥、ゆらゆらの泡と波、ゴーストの森の蛍、ジグザグ嵐の雨と雷、うちゅうの流れ星。積み上げるたびに、小さな旅をしている気分になってほしかったのです。難易度は3段階。のんびり高く積むのも、ぎりぎりの勝負に震えるのも、あなたの好きなほうで。
このゲームの絵は、画像ファイルを1枚も使わず、すべてコードでその場で描いています。ブロックのグラデーションも、雲も、星も、雷のギザギザも、紙吹雪も、ぜんぶ計算で描いた図形です。音も同じで、音声ファイルではなく、ブラウザの音の合成機能で、ぽん、ざくっ、きらきらを一つずつ作りました。ファイルを使わないぶん軽くて、開いたらすぐ遊べます。それがこのゲームのちょっとした自慢です。
食パン、お肉、野菜を、スワイプでスパッと切る。そのためだけのモードも作りました。切った瞬間に二つに割れて飛び散って、「サクッ!」「ズバッ!」「パキッ!」と音と文字が弾ける。一振りで何個も切ればコンボ。たった30秒のあいだ、手のひらの中で思いきり暴れてもらえたらうれしいです。
悔しくて「むずかしい」に挑んでもいいし、「かんたん」でのんびり高い塔を目指してもいい。ぴったりが決まった日は、ぜひ誰かに自慢してください。ここまで読んでくれて、そして遊んでくれて、本当にありがとう。
YUKIEDAEDA